その、青い心たち

僕の話を聞いてくれ。笑い飛ばしてもいいから。

ブルーハーツの曲解説 青空

ブルーハーツの曲を解説します。
今回は「青空」です。

この曲の読み方は「あおぞら」ではなく「あおいそら」だそうです。

作者のマーシーさんがそう読んでいたのですが、
メディアも、ヒロトさんも「あおぞら」と読んでおり
浸透しなかったようです。

miwa、藤原ヒロシ、高橋優
片平里菜竹原ピストル、WANIMA
Acid Black Cherry菅田将暉
など、沢山のアーティストにカバーされています。

青空

作詞:真島昌利
作曲:真島昌利

リフ

Aのベース音を移動させるシンプルなリフなのに凄くエモい。
ギター練習にピッタリのフレーズで、
他のコードでやってもかっこいい。
覚えておいて損はないリフです。



コード進行

4/4拍子
コードが5つしかない素晴らしい曲。
Aメロとサビが同じコード進行なのも嬉しいですね。
マーシーさんありがとう!
(カッコ内の数字は小節数です)

Aメロ

A(2)→F#m(2)→D(1)→E(1)→D(1)→E(1)



Bメロ

C#m(1)→F#m(1)→D(1)→A(1) C#m(1)→F#m(1)→D(1)→E(2)



サビ

A(2)→F#m(2)→D(1)→E(1)→D(1)→E(1) *Aメロと同じなので割愛

ギターソロ

マーシーさんお得意のスケール行ったり来たり。
シンプルなのにかっこいい。
スケールの勉強にもなるので
ギター練習にぴったり。



アウトロ

F#m(2)→D(1)→E(1)



コードタブ譜

歌詞の聞きどころ

生まれたところや 皮膚や目の色で いったいこの僕の 何が分かると言うのだろう

「青空」は人種差別に対する疑問や怒りがベースになっていますが、
ここにそれが凝縮されていると思います。

この二行だけでも世界中にいる、
人種差別をしている人、されている人に届いて欲しいと思います。

とても難しい問題を
たった二行で分かりやすくしてしまう マーシーさんはやっぱすげえ。

運転手さんそのバスに 僕も乗っけてくれないか
行き先ならどこでもいい

こんなはずじゃなかっただろう 歴史が僕を問いつめる
眩しいほど 青い空の真下で

奴隷が売られていく情景の描写かと思われます。

「こんなはずじゃなかっただろう」

この一行から、
たまたまある時代の、ある場所に、ある人種で、生まれてしまっただけで
望まない人生を、送らされてしまった人たちに対する深い哀悼の意が伝わってきます。

数あるブルーハーツの名曲のなかでも 特に良い曲だと思います。

シンプルな曲にとんでもねえ歌詞を乗せてくる。

ブルーハーツらしい一曲ですね!

今回解説した曲

青空

青空



今回解説した曲の楽譜


青空の他にも、ブルーハーツの代表的なものは全部入っています。

収録作品

・シングル
青空(c/w 平成のブルース)



・アルバム
TRAIN TRAIN



MEET THE BLUE HEARTS



SUPER BEST



LIVE ALL SOLD OUT



野音 Live on'94 6.18/19



THE BLUE HEARTS BOX